住居代わりにしていた常連

2011.12.31

大阪・難波の個室ビデオ店で放火の犠牲になったのは、そうした人たちではありませんでした。警察の調べでは、犠牲者の大半が決まった住所、職業がなく、ここを住居代わりにしていた人たちだったというのです。しかも発作的に放火したという容疑者自身、借金苦で生活に行き詰まって、この店を住居代わりにしていた常連だったのです。ここで問題なのは、人びとが犠牲になった場所の特異性(こうした店の多くが建築基準法、消防法違反であるのが国土交通省や総務省消防庁の調査により判明しています)という点ではありません。

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その核心は、住まいをなくした人たちが個室ビデオ店一店にそれだけいたということでしょう。これは氷山の一角にすぎません。見えない部分には、ネットカフェやカプセルホテル、簡易旅館、ファーストフード店、さらには路上などのさまざまな場所で、一夜を過ごさざるをえない人たちが大量に存在するのを、その気になれば垣間見ることができるはずです。