日本でごみの量が増加し始めたのは、第二次大戦後の一九五〇(昭和二五)年ころからである。日本経済は急成長を始め、国民の生活も豊かになり、多くの消費物質が市場に出回るようになった。それと共に、ごみの量も急増していったのだ。そして、そのごみの中でも、最も目についたのがプラスチックである。プラスチックの登場は、確かに日本人の生活で利便性と経済性を満足させるものだった。消費者はこぞってプラスチック製品を買い求め、そのニーズに応えてメーカーも大量に生産していった。だが、これらの製品が使い捨ての消費材として多用されるようになったときに、廃製品が地球上に廃棄され、その後どうなっていくのか考えた人がいただろうか。そして、プラスチック工業の生産額は、日本の石油化学工業の中でも大きな比率を占めるに至り、ペットボトルのリサイクルが本格的になってきた現在でも、市場には次々に新しいタイプのペットボトルが登場している。誰もが便利だからと言ってペットボトル製品を買い、企業はニーズがあるからと、さらにペットボトルを作り続けている、言うならば矛盾した産業動向か続いているのだ。