すべての顧客を対象に展開することを「ブルマーケット商法」

2011.11.14

“すかいらーく”や“ジョナサン”“ガスト”といった代表的なもののほかに、イタリアンの“グラッチェガーデンズ″、すしの“魚屋路”和風の“乃の木”など、じつに20以上のブランドを抱えている。さらに、コロワイド、ダイナック、クスコシステム……。どんな業種の社名かといえば、いずれも居酒屋チェーンだが、そのブランド、すなわち店名となると専門家でもなければすぐに会社名と結びつかない。コロワイドでいえば“甘太郎”“虎之介”“一瑳”“イタメシヤ・ラ・パウザ”など、これまた多数のブランドを抱えている。

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どこの会社のブランドか、意識的に隠しているかのようで、こうしたことは外食産業だけにかぎらず、かつて一世を風鹿した感のあるAOKIや青山といった「郊外型紳士服専門店」にしても、自社の屋号を前面に出さない、新たなショップブランドを続々と立ち上げている。専門的な言い方をすれば、こうした流れは、市場が成熟するにつれ顧客ニーズが細分化(セグメンテーション)し、ブルマーケットが転機を迎えていることを意味する。かつては、商品カテゴリーごとに、「総合衣料品店」「電器店」「家具屋」「宝石店」「靴屋」などという店が主流を占め、今日も基本的に変わっていない。このように、衣料品なら衣料品で、すべての顧客を対象に展開することを「ブルマーケット商法」という。