「カラーキネティクス」の技術と可能性

2011.07.21

光の細やかな制御と色彩の自在な表現を可能にする「デジタルカラーライティング」。米国のカラーキネティクス社が確立したこの新しい分野を日本に紹介し、その優れた技術と創造性で市場をリードするのが、カラーキネティクス・ジャパンだ。同社は器具の販売だけでなく、照明計画に合わせたシステムの構築や特注品の開発、演出のプログラム作成、納入後に時間が経過してからのプログラム変更までを手がけている。同社のLED照明はフルカラーの表現力をもち、多様な光を演出できることが一番の特徴だ。しかし、製品の潜在的な能力や、製品を設置したときの効果は、カタログから容易に推し量れるものではない。「私たちの製品は空間や景観に新しい価値を与えるものであり、どれほど素晴らしい効果をその場所で発揮するかをご理解いただくように努めています」と、同社の営業マネージャー、渡辺靖夫氏は語る。その光の効果を左右するのがプログラム作業だ。この作業を担うプログラマーは、最初の段階で照明デザイナーやクライアントと話し合い、光の色や動きを変えられるという利点を、空間のコンセプトに沿っていかに役立てるかを確認する。光の表情に移ろいをもたせるのか、あるいは特定の状態を保つことに意味があるのか。そのうえでシーンをつくり込む。具体的なスケッチをもらうこともあれば、キラキラ、波のような、といった言葉で指示されることもあり、「こちらで光の色や動き、絵柄などのイメージを膨らませて提案します」と、シニア・プログラマーの西原ふみ子氏は話す。プログラミングは、専用のソフトウェアを使って照明器具1台ごとに光の色や、色を保持する時間などを設定する。既製の映像を読み込んで自動的に光として表示させるシステムもあるが、映像の制作から手がけたり加工したりと、個々の条件に合わせて演出を練る場合が多い。