積もった穢れが浄められる夏越の祓 

2011.04.18

じめじめした気候のせいか、六月は災害や疾病が多いという。そんな六月の晦日(三〇日)に、神社の鳥居や拝殿に据えられた茅の輪をくぐって、災いや穢れを祓う行事が夏越の祓である。災いや穢れは、どんどん人の身に降りかかって積もっていくから、定期的に祓わなくてはならない。そこで、六月の晦日と一二月の大晦日に祓が行なわれるのだ。茅の輪くぐりは、牛頭天王の崇り伝説にもとづく。牛頭天王が一夜の宿を所望したとき、兄の巨旦将来は金持ちなのに宿を提供せず、弟の蘇民将来は貧乏だったが歓待した。すると、牛頭天王は蘇民の家族に茅の輪をつけさせ、茅の輪をつけていない者は皆殺しにしてしまった。牛頭天王は、「後の世でも、茅の輪をつけている者は蘇民将来の子孫として災いから逃れられる」と言い残したという。これにより、茅の輪をくぐることで災厄が祓われると信じられるようになったらしい。
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